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INTERVIEW.6

困ったことがあれば、
会社全体で助け合う雰囲気があります。

開発

エリアマネージャー 岡村 俊介さん

――自己紹介をお願いします。

創造部門 開発部 グループ 製品開発 エリアマネージャーを務めています。
現在入社18年目になりました。

入社の経緯は、高専にあった求人票をみて興味を持ったのがきっかけです。
当時、就職氷河期の影響もあり、将来のことを考え高専に在籍しており、学校に張り出されていた求人一覧を見ていたら、自動ドアの会社が募集をかけていて目が止まったんです。

その頃はまだまだ建物が増えているタイミングでしたし、自動ドアは今後も世の中に必要とされるだろうと思い応募しました。

高専では、機械工学を主に学んでいました。工場で使うような機械で金属を削ったり溶接したりと、技術的な知識も学びましたし、モーター製品などについても少し勉強していました。図面を描くこともありましたね。

――実際に入社してどうでしたか?

自動ドアというのはそれまで気にして利用したことがなかったのですが、入社してからは職業病といいますか、自動ドア全体を見ることが増えましたね。
どういう仕組みなのかなとか、どういう意図でこの動作を設定しているのかな、とこの業務に携わっているからこそ気になるようになりました。

――仕事内容について教えてください。

主に新製品の開発や、既存製品の改良などを行なっています。
新製品のために一から図面を描いたり、開発途中の製品の実証試験を実施しています。

新製品は仕様の検討からはじめ、試作品の製作・試用を行い、課題があれば改善していくプロセスを繰り返します。

案件は複数あり、同時進行で進めていることが多いですね。
1日の流れは決まっておらず、納期などの優先度によって取り掛かる案件は変わります。複数の案件で納期が重複している場合は、同時進行で進めています。

――他のメンバーとはどのように連携して仕事を進めているのでしょうか?

基本的には開発グループのメンバーで各案件を回します。
地域に限定された製品の案件によっては、対象エリアの方に入ってもらって進めることもあります。

例えば、凍結防止用のレールヒーターの改良は北海道や東北エリアの人と一緒に取り組んだり、最近だと、塩害対策用の製品開発は主に沖縄支店の皆さんと一緒に取り組んだりしています。

地域によって適した製品が違うのは興味深いですね。最初に開発する際は地域関係なく同じ基準で作りますが、発生する問題は地域によって違ったりするんです。

――これまでどのような製品開発に携わっていましたか?

私が主に携わっていたのは、「FJ3」という自動ドアの開閉装置の開発です。
ありがたいことに、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会主催のキッズデザイン賞、東京都知事賞をいただいた思い入れのある製品ですね。

――仕事に対するこだわりや面白さを教えてください。

自動ドアの装置を設計す作る上で、安全性と利便性のバランスは慎重に考えています。安全性と利便性のバランスがとれている状態というのは、現場や立場によって異なります。

例えば、店舗の場合、弊社のお客様としては建物所有者様となるのですが、実際に自動ドアをメインで利用されるのは、その建物をご利用するお客様になります。
所有者様にとっては、利用するお客さまに対する安全性を確保しつつ、自動ドアそのものの利便性も高めたいというご要望があります。

そのため、最初の開発の段階で安全性と利便性のバランスについては、営業部門の方々部の意見なども取り入れながら調整しています。

自動ドアは設置箇所一つひとつで開閉スピード等の特徴が異なるので、通行される方はぜひ注目してもらえると嬉しいですね。

――今までの仕事の中で印象的だったエピソードはありますか?

「FJ3」で賞を受賞したことですね。表彰式に参加できたことは印象的な出来事でした。

あとは会社に入った当時は、サービスエンジニアの仕事を3年くらいやっていたので、現場のことをいろいろと経験できたことは勉強になりました。
作業時に突然声をかけられて仕事をお願いしたいと名刺をいただいたり、関係者しか入れないような特殊な施設で仕事ができたのは思い出に残っています。

――日本自動ドアはどのような会社ですか?

会社全体で助け合おうという雰囲気があります。困ったことがあれば、周りの人にはもちろん、別の拠点や部署でも相談しやすい環境ができていると感じます。

災害時に対する安全配慮は他の会社に比べて気にしていただいていると思います。台風や大雨などの自然災害が起こりうる、もしくは発生している時は出勤などの調整もするように声掛けがあります。
また、過去に大きな災害が発生した際も、必要な社員へ支援物資を送ることもありました。コロナ禍でマスク不足だった時も社員全員にマスクを配布できないかと働きかけ、実際に配布してくれたこともありました。

――今後の目標を教えてください。

製品開発においては、安全安心を優先としてご利用いただく方々はもちろん、製品を取り扱う社員の皆さんにとっても扱いやすいように改良していくことを心がけていきたいです。

また、技術の進化に合わせて、新しい分野がどんどん出てくるので、自分自身のスキルアップも怠らないようにしていきたいです。
特に、規格や法律は大きく変わることもあるので、変更があった時に慌てないように常に情報収集はこれからも意識していこうと思います。

――最後に応募者へメッセージをお願いします。

開発と聞くと機械のことだけ知っておけばいいと捉えられるかもしれませんが、やはり現場のことを知っておくことは大切です。現場のことを熟知しているからこそ、開発でいいアイデアや改善策が思いつくこともたくさんあります。
開発に興味がある方でも、サービスエンジニアの仕事も経験してもらえると、結果的により良いインプット・アウトプットにつながるのではないかと思います。

日常生活で自動ドアの存在を気にしながら通ることはないと思いますが、開いて閉じるという動きの中に、あらゆる機能が詰まっています。
自動ドアの奥深さや面白さを感じながら、これからの新しい自動ドアを一緒に考えていける方と仕事ができたら嬉しいです。