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業界初の木製自動ドア「Selvans(セルヴァンス)」が拓く、森と自動ドアの仕事

2026年10月18日

日本自動ドア

「自動ドアの仕事」と聞くと、多くの方は、駅やお店の入り口にある金属とガラスのドアを設置したり、点検・修理したりする姿を思い浮かべるのではないでしょうか。たしかに、それも大切な仕事です。けれど、日本自動ドアの仕事は、それだけにとどまりません。

無垢の木でできた自動ドアをつくり、使われずに眠っていた国内の森林資源を、暮らしの中へとつなぎ直す。

今回は、業界に先がけて開発された木製自動ドア「Selvans(セルヴァンス)」を切り口に、この会社ならではの仕事の幅広さと、その先にある社会的な意義、そして働く人にとっての面白さをご紹介します。

自動ドアの仕事は「設置・修理」だけではありません

日本自動ドアは、自動ドアの研究開発から、製造、企画・販売、施工、そして保守メンテナンスまでを、一貫して自社で手がけるメーカーです。

街で見かける自動ドアは、できあがった製品をただ取り付けているだけに見えるかもしれません。けれど実際には、どんな場所に、どんな大きさで、どんな動きのドアを納めるのかを一つひとつ考え、部品を組み立て、現場に合わせて設置し、長く使えるように保守していく。そのすべてが「自動ドアの仕事」です。

扱う現場は、駅や空港、商業施設、オフィスビル、病院など、人が毎日行き交う場所が中心です。日本自動ドアは、センサーで人の動きをとらえる独自技術の開発にも取り組み、数多くの建物に自動ドアを納めてきました。

取り付けたドアは人の目にふれ、その建物に長く残ります。自分の仕事が街に残る。そんな手ごたえを感じやすいのも、この仕事の特徴です。
そして、その長年のものづくりの延長線上で挑戦してきたのが、「木」でできた自動ドアでした。

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自動ドアは、やさしい街づくりの一部です

あらためて考えてみると、自動ドアは「誰にでも開けやすいドア」です。手がふさがっていても、車いすやベビーカーでも、小さなお子さんやご高齢の方でも、立ち止まるだけで扉が開く。重い扉を引いたり押したりする必要がありません。

普段は意識しないかもしれませんが、自動ドアは、誰もが使いやすい街をつくる「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」を、入り口の足元から支えている設備です。
高齢化が進み、どんな人にも使いやすい建物づくりが求められるなかで、その役割はますます大きくなっています。

自分の手がけた一枚のドアが、毎日誰かの移動を少しだけ楽にしていると考えると、自動ドアの仕事には、技術だけでなく、人の暮らしを支えるやりがいがあります。

業界初の木製自動ドア「Selvans(セルヴァンス)」とは

Selvans(セルヴァンス)は、業界に先がけて開発された、無垢の木材にこだわった木製自動ドアです。名前は、古代イタリア(エトルリア)で信仰された森の神「Selvans」に由来します。
金属やガラスが主流の自動ドアの世界で、あえて木を選ぶ。そこには、木ならではのあたたかみや質感を、人が行き交う場所に届けたいという思いがあります。

ひとくちに木といっても、温度や湿度でわずかに伸び縮みする素材です。毎日くり返し開閉する自動ドアに木を使うには、素材を見極め、精度よく仕上げる技術が欠かせません。

2016年のプロジェクト発足以来、研究開発から製造、施工、保守メンテナンスまでを自社で手がけながら、少しずつ形にしてきました。無垢の木でありながら、近代的な内装にもなじむデザインで、商業施設から街の小さなお店まで、さまざまな空間に溶け込みます。

日本の森はいま、「使うこと」で守られる時代へ

ここで少し、「木を使うこと」の意味に目を向けてみます。「木を使う=森林を切り開くこと」というイメージを持つ方は少なくありません。けれど実際は、その逆の側面があります。

日本は、国土のおよそ3分の2を森林が占める、世界でも有数の森林国です。森林面積は約2,500万ヘクタール。そのうち、人が植えて育ててきた人工林は約1,000万ヘクタールにのぼります。そして、その人工林のおよそ6割が、植えてから51年以上が経ち、木材として使うのにふさわしい「利用期」を迎えています。

戦後に植えられた木々が育ち切った今、森は「育てる時代」から、「伐って、使って、また植えて、育てる」循環の時代へと移り変わっています。国も、この循環を進める方針を掲げています。
木を適切に使い、空いた場所に若い木を植え直すことで、森は世代交代をくり返し、健やかに保たれていきます。

実際、国産の木材の供給は近年増えており、2024年(令和6年)の木材自給率は42.5%まで回復しました。これは、過去最低だった2002年の18.8%から大きく持ち直した数字です。使われずに荒れていた森に、ふたたび人の手と出番が戻りつつあるのです。

こうした流れを受けて、国はいま、オフィスや店舗といった住宅以外の建物でも木を使う「都市の木造化」を後押ししています(関連する法律も令和3年10月に施行されました)。
木は、床や柱といった構造だけでなく、人が実際にふれる内装や設備にも、活躍の場を広げています。自動ドアに木を取り入れるSelvansも、この大きな流れのなかにある取り組みだといえます。

つまり、「木を使う」ことは、森を守ることと矛盾しません。むしろ、適切に使い続けることでこそ、森は守られる——。この“意外な事実”こそ、木製自動ドアという仕事の背景にある考え方です。

なぜ自動ドアメーカーが「木」に取り組むのか

Selvansは、こうした森林資源の循環に、「自動ドア」という切り口から関わろうとする取り組みです。

大切にしているのは、国内の木を活かす「地産地消」という発想です。遠くから運ばれた木ではなく、身近な森の木を使うことは、地域の森林や林業を支えることにもつながります。

さらに、木は育つ過程で吸収した炭素を内部にとどめます。その木を建物の一部として長く使うことは、炭素を暮らしの中に蓄えておくことにもつながると、国の施策のなかでも位置づけられています。

日本自動ドアは、こうした考え方を、木製自動ドアの枠を超えて広げてきました。たとえば、所有規模にこだわらず自分たちの手で森を手入れする「自伐型林業」のような、森と人をつなぎ直す取り組みにも関心を寄せています。

森に関わる仕事は、地方に新しい担い手を呼び込み、地域を元気にする力にもなります。自動ドアのメーカーが、森や地域の未来にまで目を向けている。そこに、私たちの目指す姿があります。

自動ドアという、人が毎日ふれる身近な場所に木を取り入れる。そうすることで、森林や環境という大きなテーマを、ほんの少し身近に感じてもらう。その積み重ねの先に、日本自動ドアが掲げる「1000年企業」。長く社会に必要とされ続ける会社でありたい、という願いがあります。

目の前の製品づくりが、森や地域、そして次の世代の環境にまでつながっている。Selvansは、そんな広がりを持った仕事です。

自給自足プロジェクトの取り組み

設置から修繕・リフレッシュまで|現場の仕事

Selvansの仕事は、新しく設置することだけではありません。長く使われてきた木製のドアを手入れし、再び気持ちよく使えるようにする「リフレッシュ」の仕事もあります。

木は、時間とともに風合いが深まる一方で、傷みも出てきます。その建物が歩んできた歴史や趣を残しながら、いまの使い勝手に合わせて整えていく。新品に置き換えるのではなく「活かし直す」という選択肢を持てることは、木製自動ドアならではの魅力です。
古いものを大切に使い続けるといった価値観に共感いただける方も、きっと多いのではないでしょうか。

Selvansは、大きな商業施設だけでなく、街の身近なお店にも導入されています。人の暮らしのすぐそばで、木のドアが静かに働いています。

木製自動ドアの仕事で、身につく力とキャリア

木製自動ドアの仕事は、働く人にとっても、技術の幅を大きく広げてくれます。

金属やガラスの自動ドアに加えて、木という手ごわい素材を扱う。図面を読み、部品を組み立て、配線をつなぎ、現場に合わせて納める。こうした経験を一つずつ重ねることで、専門的な技術が、確かな「手に職」として身についていきます。

キャリアアップを後押しする仕組みもあります。たとえば「自動ドア施工管理技士」などの資格取得に挑戦でき、その費用は会社が負担する制度があります。未経験から入って、現場で経験を積みながら、資格と技術の両方を伸ばしていける環境です。

はじめは先輩のサポートから入り、少しずつできることを増やし、やがて一人で現場を任されるようになる。さらに経験を重ねれば、後輩を育てる立場や、より難しい現場を担う役割へと進んでいけます。
木製自動ドアのように、新しい領域へ挑戦する機会があることも、長く働くうえでの刺激になります。

現場で人や建物と向き合い、手を動かしてつくり、直す仕事は、簡単に機械や自動化に置き換わるものではありません。これから先も必要とされ続ける技術を、自分のものにしていける——。それは、長い目で見たときの大きな安心にもつながります。

こんな方に向いています

Selvansや日本自動ドアの仕事は、たとえば次のような思いを持つ方に向いています。

  • ものづくりや、手を動かす仕事が好きな方
  • 環境やサステナビリティ、森林・林業といったテーマに関心がある方
  • 「手に職」をつけて、長く通用する技術を身につけたい方
  • 自分の仕事が、社会や次の世代につながっている実感を得たい方

いま自動ドア業界を志望していなくても、「木」や「環境」「ものづくり」という入り口から、この仕事に興味を持っていただけたらうれしく思います。

まとめ

今回は、業界初の木製自動ドア「Selvans(セルヴァンス)」を通じて、日本自動ドアならではの仕事の幅広さと、森林資源を活かすという社会的な意義、そして働く面白さをご紹介しました。

設置して終わりではなく、つくり、直し、活かす。その仕事は、手に職をつけながら、森や環境という社会課題にも関わっていけるものです。

ものづくりを通じて社会とつながりたい方にとって、日本自動ドアはきっと、やりがいのある場所になるはずです。

まずは求人や社員インタビューから、働くイメージをふくらませてみてください。